Realsoundの安室奈美恵の記事にコメントをさせて頂きました。
R&B視点がメインだけど、安室奈美恵のキャリアを振り返る記事となってます。ぜひお読みください。
ずっと自分にしかできない音楽を続けてきた安室奈美恵。
あたしもDon't wanna cryのリリースがちょうど中1だったので思い入れは強かったりする。How to be a girlとかも本当に好きだった。久保コージだけど、Dreaming I was dreamingとか。Presentとかも好きだったなあ。
でもやっぱり流行り廃りってのがあって、小室ブームの終焉も迎えてしまうんだけれど、安室ちゃんの凄いところはその辺の低迷期にダラスオースティンを迎えて、本格的なR&Bを取り入れたところ。大沢伸一だとか朝本浩文、T.Kuraなどの作るJ-R&Bサウンドとは当時にしては一線を越えてたと思う。
ってのはRealsoundの記事に書いてあるのでぜひ読んでもらいたい。
安室奈美恵 名曲10選
というわけでUSのR&Bを取り入れた安室ちゃんの名曲を10曲選んでみました。
わかりやすく言うと2000年代前半に海外プロデューサーを起用した曲です。そのあとに歌われる曲のようなポップさも控えめで安室ちゃんがひたすら本場のR&Bを追及した曲。そんな曲を選んでみました。ぜひ安室ちゃんの良さに触れてみてください。
Something 'Bout The Kiss(Genius 2000収録)
オリコン最高位3位なので有名どころなんだけれど、初めてダラスオースティンを迎えた曲。淡々と進むので盛り上がりには欠けるけども、トラックのハープ音と安室ちゃんのサビのメロディー、そしてダラスオースティンお抱えのデブラ・キリングスが務めるバックコーラス、そのバランスが絶妙。当時のMonicaが歌ってそうな名曲。
Things I Collected(Genius 2000収録)
これもダラスオースティンによるミディアムスロー。ちょっと地味だけれど嫌味がなくてすんなり聴ける。そして後にあのTamiaがカバーしているので比較して聴いても面白い。
Next To You(Genius 2000収録)
ダラスによる当時流行っていたチキチキビート。デブラ・キリングスの厚みのあるコーラスと安室ちゃんのメインボーカルの対比が面白い。
※Genius 2000では他にLeavin' For Las Vegas、Still In Loveをダラスオースティンが手掛けてます
Never Shoulda(Break the rulus収録)
シングルになってないので知名度は低いが、ダラスによるかっこいいアップテンポナンバー。当時のダラスの曲の中でもかなりクオリティーが高い。これもシングルカットできたんじゃないかなって未だに思ってる。
Think Of Me(Break the rulus収録)
オリコン7位に輝いたこの曲もダラス制作。ダラスにしては王道バラードで心に優しく沁みる名曲。メロディーの良さはもちろんなんだけど、トラックもピアノ音がメインなので様々なリスナーに受け入れてもらえる作り。
Girlfriend(Break the rulus収録)
裏Something 'Bout The Kiss的な作りの曲。チキチキビート全開で英語詞が多めなのでよりR&B感が強い。Never EndやPlease smile againなど小室節が根強く残るアルバムでもR&B感を強く出した曲。
※Break the rulusではBetter Daysもダラスオースティンが手掛けてます
Put 'Em Up(STYLE収録)
安室のダラス制作曲の中でも一番評価を受けていると思われるプテマ。勢いのあるトラック、そしてmichicoによるキャッチーな歌詞。安室のR&B感をより高めた渾身の一曲。当時のオカマたちもやたらプテマプテマ言っていた印象。
So Crazy(STYLE収録)
ダラスオースティンの次に選んだ海外プロデューサーはなんとフルフォース。あんまり名前を聞かなくなった彼らだが、その手腕はまだまだ健在だった様子。キャッチーな歌詞に対してスムースなトラックのメロディーのバランスがちょうど良い。
Indy Lady(STYLE収録)
かつてGuyやBlackstreetの主要メンバーとしてアメリカのR&B業界を牛耳っていたテディライリーも安室をプロデュース。キャッチーさに欠けるためインパクトは薄いがMethod ManのParty & Bullshit路線のバウンシーな名曲。
I Love You(Queen of hip pop収録)
ブリトニーのMe Against the Music、リアーナのumbrella、のちにマライアのTouch My Bodyなどの制作に携わってきたトリッキー・スチュワートによるポップな一曲。『HIP-POP』という安室の音楽性を体現した。
安室ちゃんといえばコラボアルバムが出ているくらいなので客演やコラボ物も魅力。また近年のEDM路線も中々の出来だったので併せてご紹介。
BLACK OUT feat. Lil Wayne & Namie Amuro / Verbal
一時期はLユニバースとして活躍していたバーバル。そんなバーバルの曲をあのジャーメインデュプリが手掛けたんだけど、安室ちゃんがリルウェインと共に参加。JD後期のペース音ブリブリのアップテンポ曲でサビに安室ちゃんが大きく取り上げられてるので必聴。
Heaven (FEEL収録)
今やEDM界でブイブイ言わせているzedd。セレーナゴメスの元カレとしても騒がれていたzeddだけど、そんな彼がなんとプロデュース。ひたすらキャッチーでブリブリ。近年の安室を象徴する一曲。
What I Did For Love feat Namie Amuro / David Guetta
同じくEDM界の頂点にいるDavid Guettaとコラボした曲。厳密に言うと元々ゲッタはEmeli Sandeをボーカルに迎えていて、この曲はその焼き直しなんだけど、安室色がきっちり出てるので聴き比べても面白い。
Waterfalls / TLC with 安室奈美恵
安室がTLCとコラボした企画ものなんだけど、TLCの往年の名曲をカバー。違和感なく、収まっている。ちなみにTLCの二人は安室の「Hands On Me」でもPVに出演。
久保田利伸がTOSHI KUBOTAとして海外陣でアルバムを制作したり、DOUBLEがhandleでSWVでお馴染みのブライアンアレクサンダーモーガンを起用したり、SAKURAをa touch of jazz系列の人が手掛け、更にワイクリフがSAYUKI、スヌープがAKI-LAを手掛けるなど、皆手探りでj-R&Bの可能性を探ってきた時代。そんな中、小室ブームの終焉で低迷期を迎えた安室ちゃんも信念を持って自分の音楽を作り続けてきた。そして今こういう形で結果として実り、たくさんのファンが安室の音楽を楽しんでいる。
ずっと見てきたよ。シスターラビッツ、夜もヒッパレでお茶の間の人気者になったと思ったら、そのままスターダムにのし上がって。ザ・シェフのエンディングにもなったし、ミスティオ、シーブリーズ、ヴィセなんかのCMは今でも印象に残ってる。歌手だけじゃなくてタレントとしても国民的な存在だったと言っても過言ではないと思う。
小室ブームが終焉を迎えたあともたゆまぬ努力でいつもシーンの前線にいた安室ちゃん。あの復活劇はまるでDefjamに移籍して見事に復活したマライアを彷彿とさせる。あのマスカットユーロビート娘だった安室ちゃんがこんなに長い間、シーンを盛り上げ続けるなんて誰が予想しただろうか。
本当に安室ちゃんお疲れ様でした。一人の歌手として本当に大好きでした。