もう下町ではお馴染み、浅草サンバカーニバルにやっと行ってきました。
実は初めて行ったんだよね。
なぜかというと毎年この土日はマンキービーチっていう茨城で開催されるゲイのビーチパーティーに行ってたから。毎年泡だらけになって酔っ払ってました。でも今年はバイトがあるので茨城には行かなかった。そのバイトも3時までのシフトだったので、念願のサンバカーニバルに行けたのだ。
良かった~。
衣装がゴージャスで、サンバのリズムも軽快で、ダンサーの顔も活き活きしていた。
サンバはいいね。サンバよりはバイルファンキの方が好きだけど、でもサンバも良かった。お尻で踊る音楽だ。
先日も河内音頭に行った友達と「人類が最初に作った楽器は打楽器なんだよ。だからお囃子とかってアガるんだよ」って田口ランディのオクターブの受け売りで盛り上がってたんだけれど、サンバもリズムで踊る音楽だ。だからとても楽しくなる。
ダンサーはほとんどは日本人だけれど、山車に乗った女王役や王様役はやっぱりブラジル人。女性は尻や胸を露わにして、男性は胸筋を誇らしげに披露する。見物していた男の子二人組みが「先輩!ほら見て!ケツ!ケツですよ!」と興奮気味に話していたのが面白かった。いつもは車が激しく行き来している道路を交通止めにし、山車と何十人もの人々が練り歩く。何チームも出ていて、それぞれの特色を楽しめる。中には兵庫から来ていたチームもあった。
下町とブラジル、なんか不自然な組み合わせだとふと感じた。なんで浅草なんだろうねと調べたら、町おこしのために30年前、神戸のサンバカーニバルを参考に浅草でも始めたとのこと。それでも30年も続けていたらもう地元カルチャーのひとつだよなと思う。
あたしは日本人だけれど、気がつけば地元にブラジルからの移民が増え、中学時代にはブラジルタウンになっていて、ブラジルカルチャーと隣りあわせで暮らしてきた。ブラジルスーパーで買うポンデケージョやキベ、インカコーラの美味しさを知っている。ブラジルバーでは、読み方すらわからないビールを飲んで、チーズシュラスコバーガーを豪快に食べるのが好きだった。久しぶりに触れるブラジリアンカルチャーにわくわくした。
実は友人の同僚がカーニバルに参加していて、あたしも参加しないかと誘われたことがある。少しだけステップを習ったが、そのときは既に無職だったので「無職だから衣装代が出せない」「就職したら練習に参加できないかも」などといった理由から断ってしまった。でも今回の壮大なカーニバルを見たら断ったことをちょっと後悔してしまった。
下町の夏の終わりを彩る浅草サンバカーニバル。行った事がないよって方はぜひ来年いってみてください。あたしとしては茨城のビーチパーティーも捨てがたいが、来年のサンバカーニバルも楽しみたい。なんとも贅沢な悩みなのである。