上野の東京都美術館で開催されている若冲展に行ってきました。
伊藤若冲とは
1700年代の画家。鶏や鳳凰、そして草花を鮮やかにそして躍動的に描いているのが特徴で、代表作は「動植綵絵」など。奇妙ならがも細部まで細かく描かれており、江戸時代という背景にしては鮮やかな色使いが特徴的。
一時は存在を忘れられた画家だったが、1990年代から知名度があがり、人気が急上昇。2000年の没後200年記念展覧会で一躍大ブームに。そして生誕300年を記念して今回また展覧会が開催された。
若冲展 2016
そんなわけでここのところ話題沸騰中の若冲展に乗り込んできた。実は2000年の展覧会も行こうと思っていたのに、いつの間にか終わってしまっていたという悲しい思い出があったのでリベンジ。
「4月21日から始まり、既に20万人突破を突破」と言うニュースを聞いたので、9時半開場のところ、気合いを入れて8時半に現地入り。しかしその時点で長蛇の列。さすが若冲パワー。チケットを買うために30分並び、入場制限があるので入館するために100分並んだ感じだった。これから行く人は前売り券を買っておいた方がベターです。また、5月に入って気温も上がるので飲み水も必須。ちなみにtwitterの若冲オフィシャルアカウントを見てると昼間はトータル190分ほどかかるらしいので、昼間よりは朝一を狙った方がいいかもしれない。
トータルで130分かかって、やっとの思いで入館。しかしやっぱり中は混雑。なんとか空いてるスペースを見つけて入り込み、流れに身をまかせながら作品を見ていく。最初は襖に描かれた水墨画が多く、次第にカラフルな軍鶏などが増えていった。作品はそこそこ大きいが、人が群がっているのでタイミング次第では全然見れないものもあるし、展示スペースも少し離れている。簡易望遠鏡のようなものを持っていくといいかもしれない。
代表作の老松白鳳図
綺麗な金色だったんだけれども、ガイドを読んだら、若冲は金の絵の具が無い時代にこの金色を出すために黒字に白地を重ね、更に黄土色を重ねたというようなことが書かれていた。恐るべし執念。
作品数も非常に多く、3階に分けて展示している。特に2階の円形ホールでは360度に渡って若冲の全盛期の作品が飾られていた。広さもあるので、他の展示よりはゆっくり楽しめた気がする。
個人的にグッっときた雪中錦鶏図
若冲は赤や朱などの色が綺麗だと思っていたけれど、紫陽花などの青やグリーンも非常に綺麗だった。
観音三尊像
今回初展示となった観音三尊像は特に素晴らしかった。細部までこだわっており、赤が非常に映えていて圧巻された。もう眺めているだけで有難みを感じてしまい、ついつい拝んでしまった。ご利益がありそう。
樹花鳥獣図屏風
有名な樹花鳥獣図屏風も見てきた。これだけはタイル画というか、1cm×1cmの桝目でできている作品。当時日本にいなかった象や虎を伝聞と他人の絵を頼みに描いてるんだけれど、実物を知らないからこその緩さがでていて、それがまたいい味を出していた。
他にもいろんな作品がありましたよ。
早起きしたことで疲れ、2時間並んだことにも疲れ、更に暑さでも体力を消耗したけれども、でもそれだけの代償を払って見る価値はあった。
ちなみにグッズも充実していて、今回は一番好きな釈迦三尊像のポストカードと鶏の缶バッジを購入して満足でした。部屋に飾ろうっと。
まとめ
①入館するまでは体力勝負
②早朝から並ぶのがベター
③飲み水は忘れずに!女性は日傘や日焼け止めも!
④簡易望遠鏡があるといいかも。
⑤若冲は素晴らしい。
⑥グッズも楽しいから期待!
こんな感じでした。
興味のある方はぜひ見に行ってみてね。