先日、築地本願寺に行ってきました。浄土真宗の、かの有名な西本願寺の別院だそう。
焼き物師匠にランチにお誘いしてもらって、せっかく築地に来たのだから本願寺に、っていう流れだったんだけれど、もう感動しすぎちゃった。もちろん、ランチも美味しかったんだけれど、それとは別腹で素晴らしすぎた。
見よ、この外観のこの神々しさよ。。遺跡のようなインドのお寺のような、もはや中央区に広がる外国と言っても過言ではない。そして中央区にも関わらず、どこまでも続く青空。
築地本願寺
元々、本願寺は江戸時代の1617年に日本橋横山町に建てられた。しかしかの有名な振袖火事こと明暦の大火によって焼けてしまう。そんなわけで埋め立てられたばかりの築地に場所を移して再建。しかし約250年後の関東大震災の火事でまた焼けてしまう。
三度目の正直と言うことで1930年に建てられたのがこの現在の本願寺なのである。今から80年前に建てられたにも関わらず、非常にハイカラな外観なのだけれども、その設計を担ったのが伊藤忠太氏。彼は昭和2年に一橋大学の兼松講堂を建てたことでも知られる。インド洋式をデザインに取り入れながらも、玄関にはステンドグラスで蓮の絵柄を表現。日本古来の仏教らしさとインドっぽさがマッチしていた。
そして本堂内部は光り輝く黄金。両サイドの上方には立派なパイプオルガンが設置してあり、そして焼香の良い香りが漂う。
お経にメロディを付けた声明というものがあるんだけれど、自分たちが訪れた時間はちょうど声明の時間で、多くの人が椅子に座って声明を唱えていた。仏教の教えなんてこれっぽっちもわからないのに心が洗われるよう。本堂意外の作りも面白くて、大正の洋館のようだった。
しっかりお参りも忘れませんでした。築80年ながらも人々の信仰心を支え続ける築地本願寺。もう少し仏教のことを勉強してからまた再度行きたいと思う。