ノンケとオコゲと浅草の酉の市に行ってきた。
鷲神社はヤマトタケルノを祭った神社だ。
ふだんはとてもひっそりとしている。
しかし年に3回だけ開催される酉の市の日だけはとても賑やかになる。
通りに屋台が集まり、鷲神社が無数のちょうちんと熊手で彩られる。
とてもキラキラしていて、酉の市に行くたびに
下町に住んで良かったなあと実感する。
ふだん花火大会ではお目にかかることができないような
屋台が通りを埋め尽くしていた。
はしまきに飴細工、チョコバナナ、今年はジャークチキンも出店していた。
さっそくシャーピンを食べ歩く。
今年は雨だからか、人がいつもより少なく感じる。
これはこれで快適だったりする。
オコゲが七味の屋台で七味を買った。
「これは麻の実。これは大辛。おじさんの気持ちで2倍にしとこう」
オリジナル調合の七味はとてもいい匂いがした。
ニッキにおでんにせんべい汁。
永遠と屋台が続くのではないかと思ってしまう。
これも酉の市の醍醐味だ。
歩き続けてようやく熊手売り場に出た。
大きな熊手に金色の俵や美人なおかめ、かわいらしい招き猫が乗っている、
まぶしいくらいのライトに照らされて、キラキラと輝いている。
綺麗だなあと見とれてしまう。
どっからどうみても和なのに、驚くほどきらびやか。
欲しいなあと思うものの、手が届く値段ではないし、
個人で商売もしていないので泣く泣く諦める。
いつか堂々と買って、「よおっ」という掛け声とともに
威勢の良い三本締めを味わいたい。
本堂にでると無数のちょうちんが並んでいた。
暗闇に明るいちょうちんが浮かび上がってとても幻想的。
おとりさまに来るのは実は今年で3年目。
でもいつも変わらない。
小銭を投げ入れてお参りを済ませる。
おみくじを引いたら吉だった。
居酒屋形式の屋台があるので適当なお店を見つけて入った。
瓶ビールとおつまみを頼む。
今年は気温がそれほど低くないから快適だった。
ビールも美味しい。
浅草ってのは面白くて、1本道を間違えればたちまち吉原に行ってしまう。
「ここ噛んで」「あたしの吉原が燃えちゃう」の吉原だ。
神聖な祭りの隣は性処理場、それも凄い話だなあと思う。
そんな影を感じるのも浅草の楽しさだと思う。
楽しかった。
今年もこれてよかった。
三の酉は日曜日だ。親と来よう。
次は飴細工をぜひ買ってみたい。