それでいいっしょ

ゲイHIPHOPライター鼎のブログ

父が畑にブロッコリーを植えてるのをただ見ていた

週末はまた実家に帰ってしまった。兄弟が3月末に実家を出るということなので、あんまり会えなくなるなと思い、ちょいちょい顔を出している。

そしたら昨日は父がつくばの祖母の家に行くというので久しぶりに親と兄弟揃って行ってきた。父親がブロッコリーの種を発芽させて苗を作ったから祖母の畑に植えるんだと。祖母も昔は田んぼで米を作ったり、畑で野菜を作ったりしていたが、80を超えて身体にもガタが来たので父に色々と頼んでいるらしい。世話はできるが、植えたり耕したいできないみたい。年取ったんだなあ。

祖母の家はつくばの外れで電車も通ってないようなエリアなんだけれど、あたしが生きてきた30年間街並みが変わってない。こんな何もないところに生まれたら悲惨だろうなと思いつつ、筑波山が目の前に広がるのんびりとした風景が少しだけうらやましかったりもする。

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着いて早々に父が畑仕事。ビニールを外して耕機で土を耕す。そして一つ一つブロッコリーの苗を植えて土を少しだけかぶせる。

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隣にはソラマメ。

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あたしは見ていただけだ。畑仕事をやるなんて聞いてなかったから、Pコートにスウェードのブーツという畑仕事に向いてない恰好をしてきてしまった。親も大して期待してないようだった。

そういえば小学校の頃もよく畑仕事をしていた父を見たなあと思い出した。父は農家の次男だったのでサラリーマンだったけれど、近所の畑を借りてよく苺や西瓜、ナスやトマトを作っていた。飼っていたウサギを連れ出し、それをよく見に行っていた。老後を新居でと言う両親の希望で実家も引っ越して今は庭で花ばかり育てているが、小学校の頃はよく見た光景だなあと思った。

植えられた苗を見て祖母が喜んで何か言っているが、訛りが強くて聞き取れない。でも喜んでてよかった。あたしは何もしてないけど。
兄弟は祖母がもう乗れなくなった自転車を綺麗に洗って、そのまま自転車乗ってどこかに行ってしまった。どこへ行ったって何もないのに。

このまま時間が止まってしまえばいいのね。祖母も両親も元気で、こうやってずっとみんなで畑仕事したりして。昔みたいに田植えとか花火とかしたいね。なんて思ったところで時間は止まってくれやしない。

そのあとはそのままみんなで車を少し走らせて台湾料理を食べに行った。


また近いうち祖母の家に行きたいと思う。今度は汚れても良い恰好で行こう。

 

マイハツルア

マイハツルア

  • 狐火
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

学生時代の夢は音楽ライターになることでした。

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中学時代からR&Bばっかり聴いて、将来は音楽に携わる仕事がしたいなって漠然と思っていた。鍵盤で作曲の真似事なんかして友達と歌ったりもしたし、高校入ったらピアノ習って音楽理論学んで作曲するぞなんて思っていた。


でも何も考えずに進学校に入っちゃったもんだからそんな余裕なんて全然なくて、オヤとかセンセーとかは「最低でもMARCH」とか無理な事言ってくるし、公文とか行ってたときの貯金があったから進学校に入れただけでそもそも勉強なんて全然好きじゃなかったし、腕まくりをしていただけで反省文を書かされるスパルタ高校にも嫌気はさすし、散々な日々だった。
あたしは音楽に対してリスナーでいるしかなくて、だったらとことんリスナーとして聴き込もうと思って音楽ばっかり聴いてきた。音楽を聴きながら村上龍と三島由紀夫とか小説ばっかり読んでた。

 

そのせいでMARCHなんか全然受からなくて、浪人しても音楽しか聴いてないからまたMARCHも落ちて、でもどういうわけか日大の芸術学部の文芸学科には受かってしまった。その頃の日芸って講師が本当にゴージャスで今ちょうどジェフミルズのクラシックイベントの企画をしている湯山玲子氏だったり、漫画家のしりあがり寿さんだったり、色んな人が授業をしてくれて刺激的で楽しかった。将来彼らのように立派な作品を作れたらなって思ってた。

あたしは前から90年代のremixだの、blastだのBMRだの音楽雑誌ばっかり読んでたから在学中は最終的にはそういう音楽雑誌が作れたらなあって思ってた。音楽ライターになりたかった。だから授業ではDTPを学んだり、課題で文章を書いてたり、ゼミで同人誌を作ってたりしていた。

でも就活をしても出版社は学閥と縁故採用の世界でどこも受からない。ルイールという大好きだったB-girl雑誌がバイトを募集していたので受けたけれど、最終面接で落ちてしまったし、その半年後にはルイールは休刊になってしまった。出版不況の始まり始まりというわけ。なんとかテ○ビガイドの下請けの編プロには入れたけど、給料は手取り14万だし、そもそも編集とは名ばかりで仕事内容は紙を見ながらテレビ番組の名前を入力していくだけ。お局にはイビられるしで最悪だったから半年で辞めてしまった。

 

その後、フリーターを経て前の会社に入ったんだけど、商品の紹介文やECサイトのコンテンツやメルマガを執筆する仕事が回ってきた。「本当にやりたいこととは違うけど、でも文章が書けているから」となんとか自分を納得させてた。第一、自分自身が色んなことに必死だったから音楽を追いかけてる余力がなかった。
でも仕事自体は忙しかったけれど楽しかった。アメリカにも業務の一環で1年行かせてくれたし、学ぶものも沢山あった。まあ、色々あってそこも7年務めて辞めてしまったけど。

 

気付いたら33歳になっちゃった。あっという間だった。ひたすら行き当たりばったりの人生だった。でもこの度、晴れて音楽ライターになることができました

あたしのブログを見たリアルサウンドという大手音楽サイトの編集さんが声をかけてくれたの。ブログやっててよかった。

 

というわけで前置きが長くなりすぎましたが、リアルサウンドでの執筆第一弾はあっこゴリラドンキーコング2.5のルポ!
学生時代の夢が叶っただけではなくて、初めての記事であっこゴリラ、KMCやSTUTSなどリスペクトしているアーティストのライブについて書けたことが本当に嬉しい。良かったら読んでみてください。あわよくばはてなでブックマークしたり、ツイッターで拡散したりしてくださいネ。

realsound.jp

夢が叶ったとは言ってるけど、まだまだ始まったばかり。遅咲きの狂い咲きをモットーにこれからもっともっとがんばります!

また面接に落ちた。

また面接には落ちてしまった。こないだの面接は転職エージェントの担当の方が同席だったんだけれど、好印象だったと思いますよと言われて安心していたのでちょっとびっくりした。これで落ちた企業は100社越えたかな、それともまだ2ケタかな。なんてばかなことを考える。

でも面接には落ちたけど、副業のライターが軌道に乗ってきたので気分は全然落ち込んではいません。近いうちに大発表ができると思います。そんなわけでとりあえずマイナビ漁ってる。がんばろう。あと色々原稿が溜まっているので落ち込んでる暇もないの。


相変わらず工場の肉体労働のバイトの方は続けている。就活を意識すると週に4日が限界。土曜日求人があるときはできるだけ働いてるし、それに副業だの、アフィだのって色々やっているけど、やっぱり生活は厳しい。ちなみにアフィはこんな感じなので良かったら見るだけでも(って怪しいな)。

 

近所で時給1250円の夜勤という工場のバイトを見つけたので融通が利くのならばそっちにしてもいいかなとちょっと心が揺れている。今は通勤に片道1時間かかっているので余計にそう思っちゃう。でも今の工場もみんないい人たちばかりで居心地が良くて中々離れづらい。あと夜勤は体への負担がありそうでちょっと怖い。それにしても「バイト先に悩む33歳」って響きの情けなさよ。

 

そういえば昨日はバイト先で事件があった。
あたしの他にも派遣のバイトは何人もいるんだけれど、まあ、いわゆる日雇いだから基本的に人はいつも違う。長期的に入っているのなんてあたしくらいだ。人柄の良さそうな人も入れば挨拶もできないような変な人も入ったりする。大抵はフリーターの女の子だったり、学生風の男の子が入ったりしてるんだけれど、昨日も学生みたいな男の子が入っていた。

男子なので担当するのは残念ながら力仕事。あたしも最初は苦労したので大変だろうなあなんて思いながら見ていた。そんで納期が近いのでお昼休みも仕事を続けることになって、あたしはその子と仕事を交代することになった。「じゃあお昼休憩行ってください」って見送ったんだ。その子が戻ってくればあたしは休憩に入れるって話なんだけど、その子がなかなか戻ってこない。見かねた社員さんがあたしの代わりに仕事に入ってくれたのであたしは無事休憩をもらえたんだけど、なにやら不穏な空気が漂ってる。

なんと昼休み中にその子がバックれましたとさ。無断欠勤なんていうのはまあ、たまにある話だったんだけど、仕事中にバックれるってのは前代未聞だ。しかも工場の玄関を通るには事務所の前も通らなくてはいけなくて、私服で玄関を通るとバックれがバレバレだからって作業用の白衣を着たまんま荷物を持って帰っちゃったんだって。
凄いね!ってみんなでびっくりしてた。ってことは駅のトイレかどっかで白衣を脱ぎ棄てて私服に着替えて帰ったってことでしょ。それも間抜けな話だなあ。

賃金が高くない割にはつらい作業っていうのもすっごいわかるけど、耐えられないほどだったのかな。最近の若い子は忍耐ってものが~と言いかけて、自分のおばさん臭さに気づいてやめた。というかそこまでしてバックレるなんて、たくましい話なんだか、たくましくない話なんだかまったくわからん。無責任ではあるけれども。
この出来事は「昼休みバックれ事件」として今後語り継がれていくだろう。

 

愛着のある仕事だし、力仕事のおかげでスタイルも良くなってきたけど、早くこんな環境から抜け出したいなって思ったんでした。がんばるぞ。

 

 

 

世界で一番好きなシンガー アンドレア・マーティン

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先日rynちゃんに会ったらもっと歌モノの記事やってよとと言ってくれたので、せっかくだから一番好きなシンガーについて書こうと思う。

衝撃の告白をするとHIP HOPよりもR&Bの方が得意だ。もちろん、HIP HOPも好きよ。でもR&Bの方が先に好きになった。特にあたしがR&Bを聴き始めたのは97年くらいの頃なんだけど、洋楽ポップの延長でマライアにハマり、タミア、モニカ、ブランディ。フェイスエバンス、ケリープライスなどのシンガーを知って、どんどんのめり込んでいった。特に好きだったのはメアリーJとローリンヒル。
同時に90年代中期のR&Bも聞き始めて、特にTLCやSWV、アリーヤなどが大好きだった。高校時代のメアドもright-hereだったくらいだ。モナリサとかサデュースとかとても懐かしい響きの人たちもよく聴いていた。ビギーや2pacなんかのhip hopも好きだったけれど、ちゃんと掘り出したのはそのちょっとあとだ。

アンドレア・マーティン

じゃあその中でも誰が一番好きなの?というとアンドレア・マーティンという歌手と答えている。R&Bがよっぽど好きな人だったらピンとくるかもしれない。ソロも出してるけれど、作詞やら作曲やら裏方としての活躍の方が有名だと思う。

例えばこの辺がそう。

ドント・レット・ゴー(ラヴ)サウンド・トラック・ヴァージョン

ドント・レット・ゴー(ラヴ)サウンド・トラック・ヴァージョン

  • アン・ヴォーグ
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
Before You Walk Out of My Life

Before You Walk Out of My Life

  • モニカ
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Only Love

Only Love

  • The Braxtons
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes
You're the One

You're the One

  • SWV
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

そう、どれも90年代R&Bを代表する名曲ばかり。他にもsweet sabelやトニブラなどの作品も作っている。作曲・プロデュースもするが、圧倒的に作詞、そしてボーカルアレンジなどを担う事が多い。実際に他のプロデューサーと組みながら作詞をした方が栄えるタイプの人だ。

 

一応THE BEST OF MEというソロアルバムも1998年に出していて、本当に名曲ばかり。

Share the Love

Share the Love

  • アンドレア・マーティン
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Let Me Return the Favor

Let Me Return the Favor

  • アンドレア・マーティン
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Breaking of My Heart (feat. Ivan Matias)

Breaking of My Heart (feat. Ivan Matias)

  • Andrea Martin featuring Ivan Matias
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Steppin'

Steppin'

  • アンドレア・マーティン
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes

 

それもそのはずで、売れ始める前のロドニージャーキンス、ソウルショック&カーリン、カットファザー&ジョー、ワイクリフジョンなどの豪華なメンバーがトラックを手掛けている。もちろんどの曲もアンドレアが作詞を担当している(日本版のボーナストラックではローリンがリミックスを担当していたりもする)。

THE BEST OF ME アンドレア・マーティン

The Best of Me

The Best of Me

  • アンドレア・マーティン
  • R&B/ソウル

 もう本当に名盤なんだけれど、顔も地味、声も地味。歌は上手いのに残念なほどに地味なので全然売れなかった。あ、ちょっとは売れたのかな。J-WAVEのTokio hot 100では30位くらいに入ってたシングルもあった。でもあたしはもうずっとずっとこのアルバムを繰り返して聴いている。地味だから聴いていて飽きないし、華はないけれど声がハスキーでとっても良い。あとあたしアメリカにいたくせに英語が苦手だから歌詞もあんま読まないんだけど、アンドレアに関しては湿っぽくて大好き。「なぜあたしのことを忘れることができたの?」みたいな、カビそうなくらい湿っぽい曲が揃っている。

 

決して商業的に成功したとは言えないこのアルバムのあとは裏方に戻り、地道に曲を提供し続けていたんだけれど、それも中々良い仕事をしていた。

Wish I Didn't Miss You

Wish I Didn't Miss You

  • アンジー・ストーン
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Breathe (feat. Sean Paul, Sean Paul & Sean Paul)

Breathe (feat. Sean Paul, Sean Paul & Sean Paul)

  • Blu Cantrell featuring Sean Paul
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
A Better Man

A Better Man

  • トニ・ブラクストン
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Better In Time

Better In Time

  • レオナ・ルイス
  • ポップ
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Lose to Win

Lose to Win

  • Fantasia
  • R&B/ソウル
  • ¥200
  • provided courtesy of iTunes
Feel Inside (feat. Nas)

Feel Inside (feat. Nas)

  • メアリー・J. ブライジ
  • R&B/ソウル
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

このほかにも実はw-inds.のyou are...も手掛けていたりするんだけれど、そうこうしているうちになぜか昔のアンドレアの曲がハウスでリメイクされて流行り始めた。

サビではない箇所が取り上げられてるんだけど、結果的にこの曲がバズってしまい、やっと良さが世間で認められたのか、こんなカバーまで出てしまった。

Love Revolution

Love Revolution

  • ウィル・ヤング
  • ポップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

そしたらちょっと前にやっとセカンドアルバム、じゃなくてミックステープが出たんだけど、これがめちゃくちゃ良かった。

soundcloud.com

ネタぶっこみまくり、セルフカバーもしまくりで最高だ。 

アンヴォーク!

モニカ!

まさかのメスとRedmanの Da Rockwilder!

 

セルフカバーに関してはやっぱり自分で歌うのが一番しっくりくるなって思っちゃった。しかしいい声してるよなあ。地味でハスキーで歌詞も湿っぽくて。もう本当にアンドレア大好き。

 

そんなわけでアンドレア・マーティン、めちゃくちゃおすすめなので聴いてみてね。

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