アンブレイカブル
Janetの新作が出た。少し前にNo Sleeepが流れ始めて、JanetがJam&lewisと久々に組んだということで話題になった。そしていざ蓋を開けてみれば全曲ジャムルイプロデュースだった。
とりあえずアルバム流して聴いて、ああ、ベルベットローブとかオールフォー・ユーの続きだなあって思った。BrandyのPut it downとか作ってるDem Jointzやら、Soulmotorのtommyなる人やら何曲か絡んでるけど、今風のエッセンスを与えてるだけに過ぎない。ジャムルイワールドが続く。昔のジャネットが好きな人にはたまらないだろう。Dammn Babyなんかモロだしなあ。
でもこれでいいのか、ジャネットジャクソン!
無難だなあ
これが今回のアルバムの正直な感想。良くも悪くもジャム&ルイス!それ以上でも以下でもない。
確かにNo sleeepは良かった。ジャムルイ特有の気だるさと浮遊感のあるトラックにジャネットの薄くて高い声が絡んで「THEジャネット」って感じだった。
Burnitup
新曲のBurnitupだって地味だけどコンパクトにまとまってて、中毒性がある。
Damita Joで迷走が始まる
でも所謂「迷走期」だったころのジャネットだって悪くはなかった。「立つんだジョー!ダミタジョー!」という糞みたいなギャグをかましまくって知人にゲロみたいな顔をされた思い出があるDamita Jo。ストロベリーバウンスには度肝を抜かれたけど、all niteもThinkin' Bout My Ex"もまだまだjanet節が炸裂していて、従来のジャネットと変わらない感があった。地味だけどMy Babyも名曲だと思うんだよな。
でももうこの辺から売れてない感すごかったね。まあおっぱい丸出し事件なんてあって評価ダダ下がりだったもんね。
からの20.Y.OだYO!
マライアか!?と思わせるくらいJD色。キラキラしてた。個人的にはCall on meよりもSo Exicitedがゴリゴリしてて好きだった。モニカのEverytime Tha Beat Dropの流れだよね。あとNo.I.DのDo it 2 meも大好きだった。
でもこのアルバムからのシングルも全然売れてないよね。ビルボードhot100のトップ10にはどれも入ってない。ジャムルイ色はわりと隠れてたけど、JDの影響が悪い方向にでちゃってマーケティング的には失敗だったな。マライアとデュエットなんて噂もあったけど、やめて正解だと思う。KandiとFaith evansのデュエット並に声量に差がありすぎだわ。
ようやくDiscipline
いやあFeed back良かったね。久々にロドニーの会心の一撃って感じだった。
大好きだったなあ、トニブラのヒーワズントマンイナフのような勢いがあった。ローナのサティスファクションのような完成度の高さ。トニブラがネプチューンズ起用して「流行の音を取り入れてみたけど違和感バリバリ」って悲劇が前にあったけど、そういうのもなくて、ひたすらかっこよかった。でも売れなかったね。それだけが本当に残念。流れに乗れなかったんだと思う。マイケルのYou rock my worldのときを思い出すよ。
アルバムとしてもバランスよくできてたと思うんだよな。ロドニー制作曲だけじゃなくてJDとかNEYOとかいろんなエッセンスが混じってて。
チャレンジするジャネット
名声を取り戻すためにジャネットは必死だった。一流の制作陣を従えて、試行錯誤を繰り返し、商業的に失敗してもいつもチャレンジし続けてた。彼女にぴったりなプロデューサーを求め、市場に曲を投下し続けた。商業的にこそ失敗したけども、その足跡は称賛に値するものだったと自分は思っている。
そうしてやっと新作がでたと思ったらジャム&ルイスだったわけなんですよ。確かにジェムルイは良い!ウタダやクリケイの曲も大好きだし、クレオパトラの曲も個人的には大好き。ジョーダンナイト、メルB、デボラコックスみんな好きだ!でも「安定」に戻ってしまった失望感が否めないんです。
ジャネットももう歳だし、これ以上の冒険はきついのかもしれない。変にEDMとかに流れなかったのは良かったけど、ジャムルイ以外のプロデューサーでアルバムを作って欲しかったなあ、と人知れず思うのです。