先日rynちゃんに会ったらもっと歌モノの記事やってよとと言ってくれたので、せっかくだから一番好きなシンガーについて書こうと思う。
衝撃の告白をするとHIP HOPよりもR&Bの方が得意だ。もちろん、HIP HOPも好きよ。でもR&Bの方が先に好きになった。特にあたしがR&Bを聴き始めたのは97年くらいの頃なんだけど、洋楽ポップの延長でマライアにハマり、タミア、モニカ、ブランディ。フェイスエバンス、ケリープライスなどのシンガーを知って、どんどんのめり込んでいった。特に好きだったのはメアリーJとローリンヒル。
同時に90年代中期のR&Bも聞き始めて、特にTLCやSWV、アリーヤなどが大好きだった。高校時代のメアドもright-hereだったくらいだ。モナリサとかサデュースとかとても懐かしい響きの人たちもよく聴いていた。ビギーや2pacなんかのhip hopも好きだったけれど、ちゃんと掘り出したのはそのちょっとあとだ。
アンドレア・マーティン
じゃあその中でも誰が一番好きなの?というとアンドレア・マーティンという歌手と答えている。R&Bがよっぽど好きな人だったらピンとくるかもしれない。ソロも出してるけれど、作詞やら作曲やら裏方としての活躍の方が有名だと思う。
例えばこの辺がそう。
そう、どれも90年代R&Bを代表する名曲ばかり。他にもsweet sabelやトニブラなどの作品も作っている。作曲・プロデュースもするが、圧倒的に作詞、そしてボーカルアレンジなどを担う事が多い。実際に他のプロデューサーと組みながら作詞をした方が栄えるタイプの人だ。
一応THE BEST OF MEというソロアルバムも1998年に出していて、本当に名曲ばかり。
それもそのはずで、売れ始める前のロドニージャーキンス、ソウルショック&カーリン、カットファザー&ジョー、ワイクリフジョンなどの豪華なメンバーがトラックを手掛けている。もちろんどの曲もアンドレアが作詞を担当している(日本版のボーナストラックではローリンがリミックスを担当していたりもする)。
THE BEST OF ME アンドレア・マーティン
もう本当に名盤なんだけれど、顔も地味、声も地味。歌は上手いのに残念なほどに地味なので全然売れなかった。あ、ちょっとは売れたのかな。J-WAVEのTokio hot 100では30位くらいに入ってたシングルもあった。でもあたしはもうずっとずっとこのアルバムを繰り返して聴いている。地味だから聴いていて飽きないし、華はないけれど声がハスキーでとっても良い。あとあたしアメリカにいたくせに英語が苦手だから歌詞もあんま読まないんだけど、アンドレアに関しては湿っぽくて大好き。「なぜあたしのことを忘れることができたの?」みたいな、カビそうなくらい湿っぽい曲が揃っている。
決して商業的に成功したとは言えないこのアルバムのあとは裏方に戻り、地道に曲を提供し続けていたんだけれど、それも中々良い仕事をしていた。
このほかにも実はw-inds.のyou are...も手掛けていたりするんだけれど、そうこうしているうちになぜか昔のアンドレアの曲がハウスでリメイクされて流行り始めた。
サビではない箇所が取り上げられてるんだけど、結果的にこの曲がバズってしまい、やっと良さが世間で認められたのか、こんなカバーまで出てしまった。
そしたらちょっと前にやっとセカンドアルバム、じゃなくてミックステープが出たんだけど、これがめちゃくちゃ良かった。
ネタぶっこみまくり、セルフカバーもしまくりで最高だ。
アンヴォーク!
モニカ!
まさかのメスとRedmanの Da Rockwilder!
セルフカバーに関してはやっぱり自分で歌うのが一番しっくりくるなって思っちゃった。しかしいい声してるよなあ。地味でハスキーで歌詞も湿っぽくて。もう本当にアンドレア大好き。
そんなわけでアンドレア・マーティン、めちゃくちゃおすすめなので聴いてみてね。