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32歳のオカマが無謀にも肉体労働に挑戦した

はたらくおかま
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4日程、工場でアルバイトをしてきた。アメリカ時代の貯金を思い出す前に、さすがに家賃が払えないのはまずいと思い、ネットで調べて見つけたバイトだ。火曜から金曜までの単発で、時給は1000円。交通費もでるから悪くない。ただ、仕事内容は工場内軽作業。産まれて30年、ただ非力なことをネタにし続けて生きてきた自分に勤まるのか心配にもなったけど、背に腹は代えられない。銭を得るために物は試しだと挑戦してきた。


6時に起きる。夜明けとともに寝る生活に慣れていた無職にはこれが本当にしんどかった。その前夜も2時過ぎになっても眠れず、結局3時間寝れたか寝れないかというところでフラフラながら必死に準備して家を出た。
7時の電車に乗り込む。朝の電車ってこんなに混んでるんだって当たり前のことを知った。その感覚が久々だった。朝の電車は人々の匂いが混じっていた。おじさんの加齢臭、OLの化粧と香水、男子高校生の獣臭い脇の匂い。乗り換えの度に「我先に」と殺気立つサラリーマンたちに埋もれながらエスカレーターを上り、階段をかけ下りる。ケータイで乗り換え検索を何度も確認しながら駅のホームを探す。

そうやってなんとか目的地に着いた。自分を含め、集まった日雇い労働者たちがバスを待ち、それに乗り込み、工場に向かう。ドナドナの世界みたいだなと思う。仕事を選べない弱者は労働を提供するために出荷されてゆく。

「楽だったらいいなー」なんて根拠のない希望はすぐに打ち砕かれた。社員さんたちはとても親切だったが、その分仕事はきつかった。

機械のけたたましい騒音。ベルトコンベアで次々に流れてくる製品。それが袋をかぶせた段ボール箱にたまったら新しい箱と入れ替えて、たまった製品の重さをはかり、足りなかったら製品を足し、重すぎたら製品を減らす。袋の口を畳み。箱の蓋を折って、抱えて所定の場所まで運び積み上げる。戻るころには次の箱に製品がいっぱいになっているからまた重さをはかり、袋の口をしばり、箱を運ぶ。永遠とそれが続く。
箱の重さはは5kg。そこまで重くはないが、腰に負担をかけるのには十分。ヨガと水泳で鍛えていても腰の負担はかなりのものだった。温度は管理されているが、休む暇がないのでしばらくすると汗でびちょびちょになる。
1分が長く感じる。時計を見ては「うそー、まだ11時」と心の中で嘆いていた。腰に鈍痛が走り、太ももと尻の筋肉も痛む。腕と胸の筋肉も張る。もう限界、と思ったところで「お昼休憩お願いします」と声を掛けられて救われた。

昼は仕出し弁当を注文する。
「美味い」働いて食う飯の旨さよ。370円にしては凝ったおかずが並んでいた。何を食べても上手い。付属のインスタントみそ汁の塩分が体に染みわたる。まだ3時間しか働いていないのにそれを実感した。

午後は更に地獄だった。次々と運ばれてくる製品に、熱く痛む腰との闘い。うっかり休もうとするなら製品が箱から溢れてこぼれてしまう。地面に落ちた製品は出荷できなくなり、廃棄になる。派遣なので怒られはしないが、廃棄を出した時のきまずさたるや。

しかし気を付けていたのに遂にやってしまった。入れ替えた箱の位置がずれていたらしく、気が付けばベルトコンベアからボトボトボと製品が落ちていて軽くパニックになった。箱を所定の位置に直し、床に落ちた製品をかき集めて廃棄の箱に捨てる。そのころには次の箱がいっぱいになっているという悪夢。重さを測って折り込む時間がないからとりあえず箱をどかして、新しい箱を設置。これを繰り返していたら行き場を失った箱が2つ3つも足元に並んでいた。しかしそれを処理する時間もなく、新しい箱をこなしていくことしか自分にはできない。
見かねた社員さんが手助けをしてくれる。「すいません。本当にすいません」それしか言えない。「大丈夫!すぐに慣れるから」と励ましてくれたが、心の中ではどうやってバックれようかとしか考えてなかった。

しかし人間ってのは不思議なもので、本当に慣れてしまった。作業はリズムだ。そのリズムに乗ってしまえば手際よくこなせてしまう。パン!パッパンパン!パン!パンパンパン!リズムをとりながら余計な考え事をせずに作業をするとびっくりするくらい順調に進んだ。パン!パッパンパン!パン!パンパンパン!パン!パッパンパン!パン!パンパンパン!パン!パッパンパン!パン!パンパンパン!パン!パッパンパン!パン!パンパンパン!ただ、腰だけが痛かった。

永遠に続くかと思われたが、気が付けば6時になっていた。「今日はお疲れさまでした」と社員さんに言われてあっさり帰らされた。とてつもない開放感に包まれる。喉が渇いていたのでペプシストロングを自販機で買って飲んだらとんでもなくうまく感じた。

そして工場地帯だから駅前は日雇い労働者風の中年で溢れていた。エグザイルを脱退するタイミングを逃したような風貌の中年男性がコンビニで買った缶酎ハイを手にして、コンビニの前に人目もはばからずに円を作って座り込んでいる。ここは現代の山谷なのだ。そしてあたしもそのうちの一人なのだ。

帰りにドトールで一服しながらただ「どうやって辞めよう」と考えていた。たった1000円の時給のためにこんなに辛い思いをすることもない。ただ、今回は4日間という約束なので「なんとかなるかあ」とも考えた。お金が手に入るのも嬉しい。そしてこんなに動いたら痩せそう。その些細な希望がなんとか支えになり、4日なんとか続けることができた。

しかし全てが順調にうまくいったわけではない。
2日目は担当のポジションが変わった。厚手の袋を縛り、結束バンドで留めるという作業がメインになった。しかしこれが非常に難しかった。なぜかというとあたしの手は女子並みに小さく、握力も右手で17kgしかない。そのため、スムーズに袋を縛れなくて時間がかかり、出来を見てもとんでもなく不格好。試しにそのポジションについたら次々と袋がたまってしまい、すぐに担当を外された。己の不器用さを呪った。

腰の痛みもマックスになり、なんとか夜間にやっている鍼を見つけて駆け込んだ。疲れすぎて眠れない、朝起きるのがしんどい。家事もままならず、部屋は湿布のゴミが散らかり、台所も生ごみが異臭を放っている。こんな毎日は嫌だと本当に思った。まだ、二日も残ってるのかよと絶望した。

3日目は検品がメインだった。他のポジションに比べるとずいぶん楽だが、座ってベルトコンベアで流れてくる製品を眺め続けると腰の痛みが強くなった。そして眠気が襲ってくる。ただ、初日に感じたような絶望的な辛さは感じなくなった。人って慣れるんだなとびっくりした。

そして先方からも来週もお願いしますとリクエストが来て驚かされた。人って取り柄が無くてもまじめに働いてれば評価されるんだと知った。
自分の他にも派遣スタッフはいた。中年男性が平日に派遣できているのはそれだけで訳ありに見えるんだなと思ったけれど、同時に自分もそう見えてるんだなと思ってしまった。若者だったら「やりたいことがあって、とりあえず派遣で食いつないでる」風を装えるが、中年だとこうはいかない。単に定職に就けなかっただけにしか見えない。それでも感じ良く接しようと思い、仕事もがんばったのだけれど、それで信頼を得ることができたってわけだ。

そして昨日の4日目。これは初日の作業に戻ったのだが、なんだかんだであの作業が一番合っているみたいで失敗も特になく、一日を終えることができた。ホットヨガなみに汗だくで、全身筋肉痛なのにある種の充実感すら感じるようになった。無職の頃は精神的にも不安定になることがあったけれど、そんなヒマすらなくなった。


30過ぎての肉体労働。本当に辛かった。ロクな動きができない自分を呪った。でもヨガや水泳では得ることがない、身体との対峙の仕方を学んだ。働いて食うめしの旨さも知った。そして、消費者からしたらゴミにしかならない食品の包装も長年積み重ねられた技術と人の努力によって出来上がっているということも知った。あとは痩せられたらうれしいけれど、ご飯が美味しいのでちょっと無理かな。

派遣会社に相談したらしばらくは入ることができるという。
来週から週に3回、とりあえず仕事が決まるまで入ることにした。精一杯がんばります。


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