千住MAPSで開催された音城祭にお邪魔してきました。上野アメ横のCASTLE RECORDSさんが7周年を記念にBMXライダーやグラフティーのアーティストを招いて関屋のムラスポパークで開催した音楽イベントだ。
Eslobという葛飾のHiphopクルーが出ていたのでもっとゴリゴリなのかと思っていたが、子連れのお客さんがいっぱいいたほのぼのイベントだった。元々BMXやスケボーの練習場になっている室内ではライブやDJプレイをやっていて、外ではお酒を飲んで屋台でブリトーを食べて、子供たちが思いのままにグラフティーができるという遊び心満点な感じ。やっぱ野外で酒を飲むのは気持ちがいいなあ。
しかし皆いるかなと思ってひょいひょい行ってしまったけれども、やっぱ客層が違うね。それはそれでおもしろかった。といいながらRatchildの遠藤やらよっぺさんやら知った顔にも後々会えて楽しかった。
本当はね、我らが比嘉&眞謝のBMXショーを見たかったんだけれども、行けたのが3時過ぎだったので撃沈。その分、大好きなMarinを見てやろうと意気込む。
Marin
夜もヒッパレで甲高い声でB'zを歌い上げるのはマリーンだけど、千住mapsで「ラブホじゃいや」って切ない乙女心を歌い上げるのがマリンだ。
元々KUTS DA COYOTEという精力的にリリースを続けているラッパーがいて、あたしはビートを作ってるLil'諭吉ことCherry Brownが大好きだったらからチェックしてたんだけれども、そんなKUTS DA COYOTEが放ったスマッシュヒットソングが「ラブホなう」だった。キャッチーな曲調に「俺も撫でたいと思う、そのソフトな太もも」と男の欲望を赤裸々に綴ったリリック、そして霜月るなというAV嬢が出演したセンセーショナルなPVが話題を呼んだ。
ラブホじゃいや
そこで「ラブホじゃいや!」とアンサーソングを出したのがMarinだった。「渋谷のハーレムの裏のラブホじゃいや、ふざけてんでしょ?」と、もっと大切に扱って欲しいという女の子の切な願いを歌い上げる。ラブホなうのトラックに透明感のある声を載せてなんともメロウな曲に仕上がっている。
終わらないループ
そして彼女のもう1つの代表作が「終わらないループ - Ice cream love」だ。「曖昧な愛、優しさじゃない。あともう一回まだ夢見ていたい」と冒頭から聴かせてくれるこの曲。サビも「悔しいから出会った理由は最後のセリフは私が言うわ」と切なさ全快なんだけれど、トラックも浮遊感があってなんとも耳障りの良い曲。それにあたしが抑えておきたい日本人女性ラッパー10選でも推しまくってたmariaちゃんがラップで参加してる曲ってことでリリース当時から聴きまくっていた。
あとこれもUSのRBっぽくて好き~。
というわけで結構なマリンのファンであることがバレちゃったんだけれど、気合いを入れてライブに臨む、って思っていたら会場入りするマリンを速攻発見してしまったあたしの無駄な6thセンスにびっくり。でもデニムのセットアップにいかついヒールというオールドスクールな恰好でちょうかっこいい。そしてお尻がとっても小さくて、サムシングのCMに出てきそうなくらいスタイルがいい。ちらちらとデニムの切れ目から見える太ももがまたセクシー。
「千住産まれ、千住育ち、千住の家具屋の娘とは私のこと」という自己紹介から始まって盛り上がる地元勢。マリンの生声を聴いた瞬間、あたしやっぱりR&Bが好きなんだなって思った。こんなにHIP HOPにまみれた生活だけれども、やっぱりR&B聴いちゃうとR&Bの良さを実感してしまう。これが見掛け倒しのシンガーだとこうはいかない。生でも聴かせられる実力がマリンにあるからこそ、そんなことを思ってしまった。
「女の子に聞きたいんですけど、記念日とかのデートがラブホだったらどう思います?」と観客に疑問を投げかけて始まる「ラブホじゃイヤ」
※動画再生はPCのみ。ごめんネ。
そして「あたしもダメな男と続いてしまって。そのループを断ち切るって曲です。」と自虐気味なMCで笑いを誘ってから始まる「終わらないループ」
いやー、やっぱいい。ついつい口ずさんでしまった。
あたしは今はhip hopにまみれているけど、元々はR&Bが好きで、メアリーJもマライアのライブも、なんならアメールラリューのライブも見に行ってるくらいなんだけれど、日本で言えば昔のDoubleとかあの辺の、その正統派なDIVA感、っていうと安っぽい表現だけど、「R&B寄りのポップ」じゃなくて「モロなR&B」をマリンに感じてワクワクしちゃった。
少し前だけれど、mariaと一緒にComfortableを発表したし、今年もKUTS DA COYOTEのアルバムに参加していたし、今後もマリンの活躍に期待したい。
ちなみに「良かったです~」って声をかけたら「口ずさんでくれてましたよね」って言われた。バレてた!しかも2ショット写真も撮ってもらっちゃった。うれしい。
なーんてマリン推しの記事になってしまったけれど、「アシダマナダヨ」という怪曲でおなじみの十影のライブも楽しかったし、ムラスポのタオルを観客にプレゼントする企画の際にも十影が司会をしていて面白かった。ちなみに十影はカプホなうという曲も作ってるので個人的にはマリンとのタイムテーブル的な並びが面白かった。
DJ38やmasさんも良かったし。あ、そうそう、会場ではDJ38のミックスCDをもらえたよ。DIPLOとかアッシャーとかsage the geminiが入っていてズンドコしてる感じ。こういうの嬉しいね!
あとは葛飾の飲み屋さんで会ったことのある人に声をかけられてびっくりしたり、地元密着型のイベント特有の面白さがあった。でも何より、子供たちが笑顔で遊べる音楽イベントって素晴らしいねって思うよ。
そのあとは千住で遠ちゃんとあこちゃんたちと飲み直していたんだけれど、遠ちゃんに腕にこんなん書かれたからね。なんなの。
油性だから落ちないの。あとでシアバター馴染ませて落とそうっと。