ジャム&ルイスとは
少し前にJanetがジャム&ルイスと再び手を組んで復帰作を出したってのは書いたけど、そもそもジャム&ルイスって何?って普通の人なら疑問に思うかもしれない。ジミージャムとテリールイスによる二人組のプロデュースユニットだ。でもこの人たち、本当にすごいのでR&Bが好きなら名前を覚えていても損はない。
まずプリンス周辺でザ・タイムってバンドを組んでいたジミージャムとテリールイスが80年代にシェリル・リンやSOSバンドに曲を提供し始め、プロデューサーとして開花しようとしていた。その頃、デビューはしたものの、伸び悩んでいたジャネットがこのジャム&ルイスに出会い、彼女の3rdアルバム「コントロール」を全面的にプロデュース。ジャネットのポテンシャルとジャム&ルイスの時代に合わせたサウンドが程よくマッチしてアルバムは大ヒットし、ジャネットはトップスターとしての地位を確立。ジャム&ルイスの名前も瞬く間に広がった。その後のジャネットの快進撃はご存知の通り。Escapade、That's The Way Love Goes、Again、doesn't really matter,、All For You、I Get Lonelyなどなど、2000年代に人気に陰りが出るまではずっとジャム&ルイスとタッグを組んでヒット曲を世に送り続けた。
このジャム&ルイス、何が凄いって80年代にも活躍したのに今でも現役ってこと。最近はリリース数こそ減ったものの、前述のジャネットの復帰作でその存在感を見せつけている。その手腕を買われ、日本人にも曲を提供しているくらいだ。
そんなジャム&ルイスだけれどもジャネットだけでなく、様々な歌手に名曲を書いている。中には売れなかったものもあるが、どれも名曲ばかりなので今回取り上げてみた。
Together Again / Janet Jackson
やっぱりこれ。ポップ過ぎちゃうけれど、でもそれがこの曲のいいところ!当時中学生だったんだけれども、ラジオからテープに録音して繰り返して聴いたなあ。
Yes This Party's Going Right / Cleopatra
マドンナのレーベルから鳴り物入りでデビューした3人姉妹クレオパトラ。デビュー作はまあまなインパクトだったけれど、2ndは勢いが衰えてあんまり売れなかった。そんな曰くつきの2ndだけれども、こんな洗練されたパーティーソングも収録されている。
Give It to You / Jordan Knight
80年代に一世風靡し、なんと竹下通りにまでアンテナショップが出来たこともあったニューキッズオンザブロック。そのメンバーの一人、ジョーダンナイトの渾身のソロデビュー作がこれ。一応ビルボードでは5位を獲得。
Harajuku Girls / Gwen Stefani
流行のチキチキビートだと思ってたけど、この曲もジャム&ルイスだった。なんて多才なんだろう。ハラジュク!和ネタの奇妙な珍曲。
Free / Mya
レディマーマレードにも参加していたマイヤの中期ヒットソング。これといったパンチはないものの、ノリノリで好きだった。サントラ収録曲なんだけれど高校時代に500円でそのサントラ買ってよく聴いてた。
I'm Good At Being Bad / TLC
TLCのモンスターアルバムでも1曲提供。アルバム前半の雰囲気にあった転調系アップテンポ。中3の時に受験終わった記念に渋谷に遊びに行ってタワレコで買ったなあ。
Kirakuni / Crystal Kay
じゃーん!実はクリケイも1曲歌ってました。いかにもジャム&ルイスなサウンド。日本では全然売れてなかったけれど、個人的にはよく聴いてた。他にも何曲かやってた。
Up & Down (In & Out) / Deborah Cox
オコゲシンガー、デボラコックスの爽やかソング。当時はアリスタがJレコードを立ち上げてアリシアとかモニカとかもJレコード所属だったんだけれども、この曲もJレコードからの発売だったね。Jレコードは意外と短命でした。
Nodesha / Will He Ever Love Me Back
ジャムルイが立ち上げたレコード会社から堂々とデビューを飾るもすぐにレーベルが閉鎖。アメリカ国内ではアルバムが発売すらされなかったという悲劇のシンガー。シングルよりもこっちの方がポップでかわいかったのでチョイス。
Addicted To You / 宇多田ヒカル
ご存知、宇多田のこの曲もジャムルイの曲でした。よく聴くと音がいかにもジャムルイなんだ。あとwait&seeも確かジャムルイ制作。日本でもヒットしたね。
No More Drama / Mary J. Blige
メアリーJが「もう悲劇は結構!」と訴えるこの曲もジャムルイでした。どことなく宇多田の曲と似ているような。ちなみにリミックスはPuff daddyが手掛けてて、そっちも良い。
U Remind Me / Usher
これも昔売れたね~!のびのびとしたサビが本当に気持ちいい。ブルーカントレルが参加しているリミックスも良かった。
Strong Man / Kelly Price
ケリプラも1曲やってた。とりあえず間違いのない組み合わせ。 個人的には歌えるシンガーなんだからもっと壮大なバラードやってほしかった。
No Sleeep / Janet Jackson
先述のジャネットの復帰作となったのがこちら。けだるいながらもスムースな曲調はいかにもジャネット!って感じ。何度聴いても聴きあきない。
Everything / Mary J. Blige
メアリーJの代表曲となったこの曲もジャムルイ制作。しかもYou are everythingとSUKIYAKIをブレンド!シングルだけじゃなくてアルバムでも何曲かジャムルイが制作。
Wish I Wasn't / Heather Headley
ブロードウェイミュージカルで何度も主演し、トニー賞を受賞しながらも歌手活動を一から開始したヘザーヘッドリーを一躍人気シンガーへとのし上げたのがこの曲。オーソドックスだけれど、とっても良い曲。
Blu Is A Mood / Blu Cantrell
アッシャーのリミックスに参加して彗星の如くシーンに登場したブルーカントレル。アルバムも良質な曲ばかりでシングル以外も楽しめた。復帰しないかな。
4 Seasons Of Loneliness / Boyz II Men
これも全米No1獲得曲。懐かしい!このアルバム、ベビーフェイスの曲も良かったし、名作だったなあ。
今では影が薄い存在になってしまったけれど、デフソウルの看板シンガーとして活躍していたCASEの王道ソング。うわー、高校時代よく聴いてたわ。
Through The Rain / Mariah Carey
泣く子も黙るマライアの名バラード。他にもThank god I found youなどもジャムルイ制作。小細工のないシンプルなビートにマライアの声が栄える。
以上20曲でした。ネプチューンズとかティンバランドに比べるとパンチがないけれど、それでもこんなに名曲を出してるって凄いなあ。ジャネットは全曲間違いないと思うから抑えてて損はないよ!
♡おまけ♡
ジャム&ルイス絡みで一番の怪曲はこれだと思う。