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ゲイHIPHOPライター鼎のブログ

下町さんぽ旅 (南千住・山谷・吉原・酉の市)

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孫も嫁も望めないなんとも親不孝なオカマなので、たまには親孝行でもと地方住まいの両親を浅草酉の市に誘ってみた。記憶している限りだと酉の市が日曜にやるのは珍しい。さぞかし喜ぶだろうと思ったが、思いのほか親の方がアグレッシブで逆に色々連れまわされた。楽しかったのでせっかくだからブログに残す。

①南千住・尾花

母親が今朝いきなり電話で「南千住集合ね」と言い出したので何事かと思ったけれど、とりあえず向かってみたら「尾花に行きたい」とのこと。超ラッキー!いやぁ、尾花行ってみたかったんだよね。尾花はミシュラン1つ星の鰻屋だ。でもうな重4300円という値段なので行ったことはない。これぞ親の財力パワー。今年最後の贅沢だ。で、実際に行ってみるとまだ午前中なのに既に行列。近況報告をしながら1時間ほど待って、やっと店内に。遠慮なくうな重と鯉のあらいと鯉こくを注文。

最初に鯉のあらい。臭みがなくて、とっても美味しい。

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そしてうな重。 身がとっても柔らかくて美味しかった。 お米も少なめでバランスも良かった。

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②延命寺・首切り地蔵

「ついでだし」と思って、延命寺へ。江戸時代に死刑場として利用されていた小塚原刑場。実は現在の南千住にあったのだけれど、その死刑者の霊を慰めるために建立されたのが首切り地蔵。その名残で南千住は駅の開発で地面を掘り起こす度に骨が出てきたそうだ。

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③涙橋と山谷

それから親があしたのジョーを見たらしく「泪橋」に行ってみたいというので、歩いて涙橋の交差点に。この涙橋も曰くつきで、その昔、小塚原刑場で処刑される罪人たちがこの泪橋で家族に別れを告げ、涙を流したから泪橋という名前になったという。今ではもうただの交差点だが、どこか寂しげに見えるのは気のせいだろうか。

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そしてそのまま山谷へと抜ける。 山谷も今はその名残は残ってないが、かつては日雇い労働者が集まるドヤ街だった。三島由紀夫の「音楽」の舞台にもなっているが、安い簡易宿泊所が栄えている。今となっては当時の労働者、もしくはホームレスしか残ってないが、最近は外国人バックパッカーの良い宿泊場となっているらしく、少しずつ雰囲気も変わってきている。

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④カフェ・バッハ

それから少し戻って、カフェバッハに。カフェバッハは山谷にあるとは思えないオシャレなカフェ。今では珍しくはないが昭和の後期から「自家焙煎系カフェ」の先駆けとして人気を集めてきた歴史のあるカフェだ。アイスカフェオレを頂いたのだがとっても美味しかった。

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⑤玉姫稲荷神社・靴のめぐみ祭り市

台東区は言わずと知れた革の町だ。江戸時代に弾左衛門という人間が皮革取締りの特権を与えられ、清川や今戸で事業を起こして大きくした。それ以来浅草や清川では革製品の製造が盛んになっている。 そんな革靴のメーカーが氏子としてまつっている清川の玉姫稲荷神社で、年に二回靴の市が開催されている。いわゆるアウトレット市なのだが秋に開催される市は「靴のめぐみ祭り市」と呼ばれており、たまたま今日開催だったので行ってみた。

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なるほど、安い。婦人靴は3000円均一だし、男性用の革靴も4500円前後で売られている。

 

せっかくなので色々試して、散々迷ってスウェードのブーツを2900円で購入した。よく知らないメーカーだったが、調べてみたら1万円前後で流通していたので得した。ヤッピー。

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⑥吉原

鷲神社を目指し、土手の伊勢谷を背にして吉原方面に。お祭りだったからライトな雰囲気だったけど、やっぱり独特な街並みだ。風俗街特有のレトロで、でもどこか生々しい空気。歩いていたら目の前の店から男2人がすっきりした顔で出てきた。中国語で話している。なるほど、中国の爆買いの波は吉原にも来ていたのか。 吉原神社でお参りをした。いつか吉原狐舞ひを見てみたい。

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⑦酉の市

そしてようやく酉の市に。詳しくは二の酉の様子を書いたのでそちらを。

makisakouonuma.hatenablog.com

一面にならぶ熊手とちょうちんに親も驚いてたわ。漬物屋さんなどの屋台に喜んでいた模様。

 

下町を満喫した1日でした。しかしまさか親と山谷やら吉原やらを通り過ぎる日が来るとは思わなかった。鰻も食べれたコーヒーも飲めた靴も買えた、でとっても充実した1日でした。もう親と出かけることも中々ないもんね。ちょっとこういうのちょいちょい連れ出してあげようって思った。

 

 

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