Tamar Braxton
そういえばTamar Braxtonの新しいアルバムが出たけど「ビルボード初登場5位でJANETのアルバムに完敗!」という発売早々に各メディアで変な烙印が押されていた。
でもこれ、安いジャケットの割には中身がまあまあ良かった。
Braxtons
90年代RBが好きな人だったらブラクストンズは好きだと思うけど、"Slow flow"は本当に名曲だった。"BOSS"も好きだったし、地味だけど"only love"もアンドレアマーティン制作の良曲だった。
"Tamar"の失敗
だからBraxtonsからテイマーがソロデビューをすると知った時にはかなり期待しちゃったんだ。でも蓋を開けてみたら"Get none"という駄曲だったワケ。当時はMonicaの"the last night"などでブイブイ言わせていたJDがまさかの失敗作を提供。あの人は今?状態のamilも参加してた。あの曲のショボさに世界中のRBファンが失望してしまった。
まあ、実際はアルバムの内容はそこまでひどくなくてトリッキースチュワート制作の"if dont wanna love me"はダイアンウォーレン臭のする中々の名曲だったり、地味ながらもtim&bobが健闘してたり、みんなが好きなミッシーの曲もあった。でもやっぱり駄作という印象は拭えてないし、実際にその後はしばらくCDも出せてなかった。
それが10年も経った頃にいつのまにか便箋と封筒、じゃなくてビンセントハーバードという最強の旦那さんを捕まえて、そしてリアリティショウで人気になってたなんて、下町の泥臭い生活を送ってるあたしなんかは知る術も無かったよ。
Love&warで復活
まあ、そんなわけで旦那パワーもあり、いつの間にか2ndアルバム"Love&war"で完全再起!なテイマーちゃん。
このEDM全盛期にアリアナ・グランデが、昔で言うhip hop soulで市場にがっつり喰い込み、テイマーの"the one"もそれに続いて90年代リバイバル的な良い流れができてた。
"hot sugar"なんて擬似ビヨンセみたいな曲もあったけど、"Love&War"など他のミディアムスローも中々良かったし、昔のRBファンからしたら「やっとやってくれたね!」という気持ちだった。
Calling All Lovers
そして待望の"Calling All Lovers"ですよ。これがね、なかなか良い。
まず、Brian alexander morgan制作の"Never"がとってもいい。
NicoleやCoko、そしてDoubleに数曲提供した以降は、SWVが飛ぶ鳥落とす勢いで売れまくってた頃から比べると、業界に居るんだか居ないんだかもわかんない状態のBrian alexander morganだけど、ここにきて彼が復活ですよ。スムースで嫌味のないトラックにテイマーのゴン太ボイスが映える映える。これだけでもアルバムを聴いた甲斐があったと思えてしまう。
あとは売れっ子Polow da Donによる"Catfish"も中々でした。聴き始めてアレって思ったんだけどね、トラックがね、90年代っぽいの。ちなみにPolow da Donは3曲制作してて"Broken Record"も地味に良い。
"If I Don't Have You"やら”Circles"やら堅実ミディアム路線も良いんだけど、個人的に"Makin' Love"と"I Love You"も良かった。
そしてぜひ皆さんに聴いてもらいたい"Must Be Good To You"。
疑似ビヨンセなんてしなくても、テイマーが歌えるアップテンポがここにあった!派手さもないし、非常にコンパクトにまとまった曲だけど、だからこそテイマーの良さがわかる曲。
というわけで非常に満足したアルバムでした。Janetに完全敗北なんて言ったの、誰?ぜんぜん負けてないよ!ブラクストンズの末っ子テイマーは今のRBシーンでちゃんと健闘してるよ!ぜひRBフリークな皆さんは聴いてみてくださいね。
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