それでいいっしょ

ゲイHIPHOPライター鼎のブログ

自らマイクを握って思ったこと MICSCREAM / 贅沢ビッグショー / TENT64

やっと原稿ラッシュを終えた。時間がなくて書けなかったんだけれど、ちょっと前にMICSCREAM@代官山LODGEに遊びに行ってきた。 GWC-MCZのKIYO君に会いたかったのとアイドルラッパーの記事でお世話になったもつ酢飯のライブが見たかったので。行ってみたら山田ちゃんやゆいちゃん、そしてhontumaさんなどがいた。しかもイベントの一環として餃子を提供してくれるという。ニンニク臭いのやだから食べなかったけど。

シンデレラMCバトルの直後ということもあって、結果が残せなかったもつ酢飯の二人は凹んでないかなあって心配だったけれど、バトルで不完全燃焼だったぶん、エネルギッシュなライブをしていてとってもいい顔をしていた。これから音源もバンバン出すだろうし、色々期待したい。
と言いながら、もつ酢飯の主催イベント大もつ酢飯展は原稿の締め切りとかぶっちゃって行けなかったんだけれど、でもEPが出たのでチェックしてるよ。個人的にはホワイト・リザレクションが一番好きかな。トラックが綺麗だった。無料なのでぜひ聴いてみてほしい。




あとはラップ酒場などでもお馴染みのHERBE君もライブ。いやぁ、ラップ酒場でもメロディアスなラップをしていて「おお」って思ってたんだけど、ビジュアルがもう王子様みたいでずるい。女の子はたまらんだろうなあって思ってしまった。


そんでMICSCREAMは色んなコラボを楽しめるイベントなんだけれど、この日はバイオリニストの方が演奏をしていた。キッチン用品を叩いた音をマイク通して打楽器に見立ててたんだけれど、そこにラップを載せたりしていて中々良かった。ちょうどHIP HOPとバイオリンのコラボってちょっと前に流行ったミリベンアリみたいだなって思いながら聴いてた。あたしはクラシックに精通しているわけではないけれど、Keshia ChantéのBeen Goneが好きなのでバイオリニストの方にビバルディの四季の冬をリクエストしたら「あれ難しいんですよ」と言われてしまった。そりゃそうだ。

そんな風にしてワチャワチャ飲んでいたらすっかり酔っぱらってしまったんだけれど、キヨ君にふと「バトル出てね」と言われて、よくわかってないままOKしてしまった。MICSCREAMはMCバトルを行っていて、希望すれば参加できるらしい。

ラップすりゃいいんだろ」って思って承諾してしまったが、あたしは産まれてこの方、ラップをしたいと思ったことが一度もなかった。HIP HOPもどちらかというとビートの方を注目しながら聴いてるし、ラップは音として捕らえてしまっている。ラップの仕方も全くわからない。どうしよう。しかも酔っぱらってヨロヨロ。

しかも最初にバトルをした相手の方はとてもいかついB-BOY。どうか命だけは!なんて思いながら勝負に挑んだ。しかもじゃんけんに勝った相手が選んだ最初のテーマは「お母さん」。なんだよそれ、と思いながら母親についてラップをする。「うちのお母さん、aikoが嫌い。テレビに向かって一人でマジギレ」というどうしようもないラップをしたあとに「うちのお母さんオカマを産んだ」とラップをしたらウケたらしく勝ってしまった。何事だよ。

しかもHONTUMAさんからチーム戦のヘルプとして呼ばれたんだけど、申し訳ないくらいにグダグダ。しかも相手はまさかのもつ酢飯。もう何言っていいかわからなくて、言葉につまった。そもそもラップしたいことなんてあたしには何もないんだ。と思って何も言えないでいたら「小説書いてるのに小節わからねえ」とアンサーを喰らい、その通りだなあ、なんて思った。じゃあ何にも言わないよりはいいかなあと思って「産まれる!産まれる!たまごっちが」って適当にいったらワッショイサンバが「産まれる!産まれる!プレステが!」とアンサーしてきてびっくりした。子宮口でかくない?って。でもまあ、プレステも赤ちゃんと同じくらいの大きさかなあ、でもやっぱり難産だよなあなんて酒で腐り果てた脳みそで思っていたら負けてしまった。HONTUMAさんあの時は本当にごめんなさい。

自分の最後のバトルではまたB-BOYの方が相手だったんだけれど、アンサーされるたびにレゲエダンスしていたら勝ってしまった。まさかの優勝。商品のテキーラをもらって更に酔っぱらった。なんかとデジャブすると思ったらオネエスタイルダンジョンだ。あたしは代官山で一人オネエスタイルダンジョンをしていたのだ。

とっても楽しかった。でももうラップはしないかなあ。イベントにはまた行きたい。と思ったら原稿を抱えてて行けなかった。来月こそは!

HONTUMAさんもブロガーなのでそちらの記事もぜひ読んでみてください。

hontuma4262.hatenablog.com



そのちょっと後かな、新宿ドゥースラーで開催された贅沢ビッグショーに行ってきた。ゲイ人気の高い高野政所さん、昔ドゥースラーでお会いしたMC Rynちゃん、そしてMacka-chinさんがDJをするのだ。本当に贅沢なメンバーだ。最近ちょいちょい会うことが多いIyo-changにも会えた。

ドゥースラーは本当に人種のるつぼだと思う。新宿と言う立地条件故か、なんでもありという雑多な感じが居心地の良さを作る。食べ物もおいしい。大好き。
もはや世界三位の男と名高い高野政所さんのユニット・贅沢ホリデイズも面白かったし、Macka-chinさんのDJも間違いなくってどっかから出てきたカウベル叩いちゃった。ちなみにMacka-chinさんには「イケメンラッパー図鑑、土台固めてるんでいつか出てください!」と大口叩いてしまったけれど、いつになるのかしらん。

ラップ酒場でお会いしたブンちゃんに会えたり、MMRの丸省君に会えたり、rynちゃんとずっとお話ししてたり楽しかった。あとTAMUさんのレゲエダンスがめっちゃ良かった。

23日はrynちゃんのイベントがドゥースラーであるという。お金があれば行きたい。



そうそう、TENT64@渋谷familyにも行けた。フリーターにも嬉しいエントランスフリーイベント。
しかもhazyも来るという。わーい、なんて楽しみにして行ったら男しかいなくてちょっとアウェイ。いや、あたしも男なんだけども。でも結局ブルテンのdoqちゃんやVOLOちゃん、CHAPAとわちゃわちゃ飲んでた。そして会長の作るだし巻き卵がめちゃくちゃ美味しかった。ひんやり冷えててほんのり甘くて舌触りがなめらか。毎日食べたい他の生き物、じゃなくて毎日食べたい出汁巻き卵だ。って言っても元ネタわからないだろうから、近々リリースされるイケメンラッパー図鑑を読んでくださいね。

そんでMewtant Homosapienceというユニットがライブをしていてかっこよかったんだけれど、KAWASAKIというアルバムが一時期フリーダウンロードだったみたい。知らなかった。悔しい。お金がないから涙ながらに何回も試聴している。貧乏は罪だ。

KAWASAKI

KAWASAKI

  • Mewtant Homosapience
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2400

 
そしたら会長がテキーラ飲ませてくれんの。ありがたやありがたやって思ってたけど、あたしも歳じゃん?そんなに何回もテキーラ飲めないよ。それでもまたテキーラが来る。会長怖い。

と思ってたけど、会長のライブは楽しかった。Fujikiiverson好きです。


でもNo sleepもやっぱり好きだなあ。


あと名前をまた聞くのを忘れたけど、2000年前後のHIP HOPばかり流すDJがいて、どんぴしゃだったから「めっちゃ選曲好きです」って言ったら「一緒に飲んだことありますよ」って言われて、あたしすっごい失礼なやつだなってびっくりした。でもテキーラのせいで覚えられませんでした。また会ったら話かけてください。

いっぱい写真を撮ったのにケータイが壊れて無くなってしまった。残念。
結局みんなで泥酔して終電の山手線でわいわいしながら帰った。大学生みたいだな。否、もう33歳なのである。

【Realsound】 Charaの世界観は他アーティスト作でも発揮されるーー倖田來未コラボ曲「My fun」から考える

またまたRealsoundに寄稿させて頂きました。倖田來未の新作で大好きなCharaがプロデュースしているので取り上げちゃいました。

男のあたしが言うのもなんだけれど、Charaを聴きながら目を閉じるとまるで自分が少女の頃に戻ったかのような気持ちになれる。

オカマがCharaの魅力を語るわよ!」的な記事に仕上がってるので良かったら読んでみてください♪ ちなみにヤフーニュースもデビューできてめちゃくちゃ感激。良かったら愛のブックマークもお待ちしております。

 

realsound.jp

次の記事は凄い企画を立てているのでお楽しみに~!

父が畑にブロッコリーを植えてるのをただ見ていた

週末はまた実家に帰ってしまった。兄弟が3月末に実家を出るということなので、あんまり会えなくなるなと思い、ちょいちょい顔を出している。

そしたら昨日は父がつくばの祖母の家に行くというので久しぶりに親と兄弟揃って行ってきた。父親がブロッコリーの種を発芽させて苗を作ったから祖母の畑に植えるんだと。祖母も昔は田んぼで米を作ったり、畑で野菜を作ったりしていたが、80を超えて身体にもガタが来たので父に色々と頼んでいるらしい。世話はできるが、植えたり耕したいできないみたい。年取ったんだなあ。

祖母の家はつくばの外れで電車も通ってないようなエリアなんだけれど、あたしが生きてきた30年間街並みが変わってない。こんな何もないところに生まれたら悲惨だろうなと思いつつ、筑波山が目の前に広がるのんびりとした風景が少しだけうらやましかったりもする。

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着いて早々に父が畑仕事。ビニールを外して耕機で土を耕す。そして一つ一つブロッコリーの苗を植えて土を少しだけかぶせる。

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隣にはソラマメ。

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あたしは見ていただけだ。畑仕事をやるなんて聞いてなかったから、Pコートにスウェードのブーツという畑仕事に向いてない恰好をしてきてしまった。親も大して期待してないようだった。

そういえば小学校の頃もよく畑仕事をしていた父を見たなあと思い出した。父は農家の次男だったのでサラリーマンだったけれど、近所の畑を借りてよく苺や西瓜、ナスやトマトを作っていた。飼っていたウサギを連れ出し、それをよく見に行っていた。老後を新居でと言う両親の希望で実家も引っ越して今は庭で花ばかり育てているが、小学校の頃はよく見た光景だなあと思った。

植えられた苗を見て祖母が喜んで何か言っているが、訛りが強くて聞き取れない。でも喜んでてよかった。あたしは何もしてないけど。
兄弟は祖母がもう乗れなくなった自転車を綺麗に洗って、そのまま自転車乗ってどこかに行ってしまった。どこへ行ったって何もないのに。

このまま時間が止まってしまえばいいのね。祖母も両親も元気で、こうやってずっとみんなで畑仕事したりして。昔みたいに田植えとか花火とかしたいね。なんて思ったところで時間は止まってくれやしない。

そのあとはそのままみんなで車を少し走らせて台湾料理を食べに行った。


また近いうち祖母の家に行きたいと思う。今度は汚れても良い恰好で行こう。

 

マイハツルア

マイハツルア

  • 狐火
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

 

学生時代の夢は音楽ライターになることでした。

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中学時代からR&Bばっかり聴いて、将来は音楽に携わる仕事がしたいなって漠然と思っていた。鍵盤で作曲の真似事なんかして友達と歌ったりもしたし、高校入ったらピアノ習って音楽理論学んで作曲するぞなんて思っていた。


でも何も考えずに進学校に入っちゃったもんだからそんな余裕なんて全然なくて、オヤとかセンセーとかは「最低でもMARCH」とか無理な事言ってくるし、公文とか行ってたときの貯金があったから進学校に入れただけでそもそも勉強なんて全然好きじゃなかったし、腕まくりをしていただけで反省文を書かされるスパルタ高校にも嫌気はさすし、散々な日々だった。
あたしは音楽に対してリスナーでいるしかなくて、だったらとことんリスナーとして聴き込もうと思って音楽ばっかり聴いてきた。音楽を聴きながら村上龍と三島由紀夫とか小説ばっかり読んでた。

 

そのせいでMARCHなんか全然受からなくて、浪人しても音楽しか聴いてないからまたMARCHも落ちて、でもどういうわけか日大の芸術学部の文芸学科には受かってしまった。その頃の日芸って講師が本当にゴージャスで今ちょうどジェフミルズのクラシックイベントの企画をしている湯山玲子氏だったり、漫画家のしりあがり寿さんだったり、色んな人が授業をしてくれて刺激的で楽しかった。将来彼らのように立派な作品を作れたらなって思ってた。

あたしは前から90年代のremixだの、blastだのBMRだの音楽雑誌ばっかり読んでたから在学中は最終的にはそういう音楽雑誌が作れたらなあって思ってた。音楽ライターになりたかった。だから授業ではDTPを学んだり、課題で文章を書いてたり、ゼミで同人誌を作ってたりしていた。

でも就活をしても出版社は学閥と縁故採用の世界でどこも受からない。ルイールという大好きだったB-girl雑誌がバイトを募集していたので受けたけれど、最終面接で落ちてしまったし、その半年後にはルイールは休刊になってしまった。出版不況の始まり始まりというわけ。なんとかテ○ビガイドの下請けの編プロには入れたけど、給料は手取り14万だし、そもそも編集とは名ばかりで仕事内容は紙を見ながらテレビ番組の名前を入力していくだけ。お局にはイビられるしで最悪だったから半年で辞めてしまった。

 

その後、フリーターを経て前の会社に入ったんだけど、商品の紹介文やECサイトのコンテンツやメルマガを執筆する仕事が回ってきた。「本当にやりたいこととは違うけど、でも文章が書けているから」となんとか自分を納得させてた。第一、自分自身が色んなことに必死だったから音楽を追いかけてる余力がなかった。
でも仕事自体は忙しかったけれど楽しかった。アメリカにも業務の一環で1年行かせてくれたし、学ぶものも沢山あった。まあ、色々あってそこも7年務めて辞めてしまったけど。

 

気付いたら33歳になっちゃった。あっという間だった。ひたすら行き当たりばったりの人生だった。でもこの度、晴れて音楽ライターになることができました

あたしのブログを見たリアルサウンドという大手音楽サイトの編集さんが声をかけてくれたの。ブログやっててよかった。

 

というわけで前置きが長くなりすぎましたが、リアルサウンドでの執筆第一弾はあっこゴリラドンキーコング2.5のルポ!
学生時代の夢が叶っただけではなくて、初めての記事であっこゴリラ、KMCやSTUTSなどリスペクトしているアーティストのライブについて書けたことが本当に嬉しい。良かったら読んでみてください。あわよくばはてなでブックマークしたり、ツイッターで拡散したりしてくださいネ。

realsound.jp

夢が叶ったとは言ってるけど、まだまだ始まったばかり。遅咲きの狂い咲きをモットーにこれからもっともっとがんばります!

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